プログラム内容

概要
本プログラムでは、5種類のメンタルヘルス予防プログラムを展開しています。
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小学生版プログラム「こころあっぷタイム」
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中高生版プログラム「こころあっぷタイム+(ぷらす)」(詳細はこちら)
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幼児版プログラム
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アレンジ版プログラム
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電子版プログラム
小学生版メンタルヘルス予防プログラム(通称「こころあっぷタイム」)は、学校の授業のような形式で担任の先生の指導で実施されます。
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対象者小学校4~6年生
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授業担当者担任教師など
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実施回数全12回(1回45分授業)
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教材ワークシート、指導案など
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プログラムの効果指標
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プログラムの効果について、児童、教師、保護者向けのアンケートを実施し検証します。
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研修後も開発者やアドバイザーの相談を受けながら実施できます
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実施形態については随時ご相談ください
プログラムの特徴
子どもたちが「おもしろい!」と思って学べるワークシート教材や指導案を準備しております。教材の漫画やイラストは完全にオリジナルで、漫画家の日野ひの行望いくみ先生に作成していただきました。
赤丸くん、青助くん、キミちゃんという3人の登場人物の心の問題について、白じい(※)の発明品を使って一緒に解決方法を学んでいく、というストーリーになっています。

白じい
〇漫画による導入
日常の身近な問題場面を漫画で導入し、子どもたちが興味や関心を持ちやすくしています。毎回異なる白じいの登場場面にもご注目ください。

漫画抜粋
〇登場人物による例示
「いらいら」「不安」「落ち込み」という代表的な3つの心の問題について、3人の登場人物を通じて理解します。他人のこととして理解することで、自分自身の理解も深められることを狙いとしています。

3人の登場人物
〇アイテムを使った説明
自分の感情の種類や強さを理解できる「きもちセンサー」や、飲むと暖かい言葉がかけられる「あったかスープ」など、毎回新しい発明品のアイテムが登場します。対処法やスキルをメタファーで説明し、覚えやすく、かつ楽しく学べる工夫をしています。中には、アイテムを手作りしてくださる先生もいます!

授業内容
全12回で構成されたプログラムになっています。これらは認知行動療法とポジティブ心理学の技法を用いた授業構成です。
第1回 『こまったきもちをつかまえよう』
プログラムの導入を行い、参加への動機づけを高めます。プログラムのねらいを知り、プログラムの構成に触れ、小集団活動を通じて、感情(「きもち」)について学びます。
第2回 『楽しいことをさがそう』
自分自身がいいきもちになるような“楽しい活動”について学びます。また、落ち込んだり、または、元気がでなかったりするときに行うと良い“ちょっぴりうきうき”を見つけられるようになります。
第3回 『あたたかい言葉をかけよう』
あたたかい言葉にはどのような言葉があるかを知り、あたたかい言葉を伝える際のポイントを学び、実際に体験をします。
第4回 『きちんと伝えよう』
上手に断ったり、上手に頼んだりするときのポイントを学び、実際に断ったり頼んだりする練習を教室内で小グループになり実施します。
第5回 『きもちとからだはどんな関係?』
不安になったり、イライラしたりすると、いやなきもちになるだけではなく、体にもいろいろな変化があらわれることを学びます。次に、いやなきもちになったときに、リラックスできるような自分なりの方法を考えてみます。
第6回 『すてきなところを探そう』
勉強やスポーツ以外の長所(すてきなせいかく)について学びます。まず、まわりの人のすてきなせいかくを見つけます。また、すてきなせいかくはそれぞれによって違うことをクラス全体で共有します。さらに、すてきなせいかくは、うまくいかないときや失敗したときに自分やまわりの人を助けてくれることを学びます。
第7回 『考えをつかまえよう』
同じ場面でも考え方によってきもちが違ってくることを学びます。特に、ネガティブな考え方がネガティブな感情(「きもち」)に結びついていることに気づくことをねらいとします。そのために、自分自身はどのような考え方をして、その際にどのようなきもちになっているかワークを通じて体験します。
第8回 『いろいろな考えをしてみよう』
いやなきもちは誰でも感じること、いやな考え方は変えられることを学びます。そのいやな考え方をどのように変えると、きもちがどのように変わるのかを学び、いろいろな考え方があることを体験します。
第9回 『苦手なことは何だろう?』
苦手なことに挑戦する準備として、自分の苦手なことについて考えます。また、苦手なことに挑戦するとき、最初はいやなきもちが大きいですが、いやなきもちは時間がたつと減っていくこと、何回も挑戦することで減っていくことを学びます。
第10回 『苦手なことにちょうせんしよう』
苦手なことでも、それぞれ場面によってきもちの大きさが違ってくることを学びます。そして、挑戦する際には、きもちの大きさの小さい挑戦から行っていくこと、繰り返し挑戦をすることが大切だと気づくことをねらいとします。そのために、自分の苦手な場面での自分自身のきもち(不安や落ち込み)がどのくらいの大きさなのか、小さな挑戦にはどんなものがあるのかワークを通じて体験します。
第11回 『問題をかいけつしよう』
苦手なこと以外の問題が起きたときの解決方法を学びます。問題の解決方法を3つのステップに分けて考えて、いろいろな問題に対して解決策を見つけられるようになります。
第12回 『学んだことをまとめよう』
第1回から11回までに学んだことを振り返り、さまざまな場面で活用できるように応用学習を促します。
こころあっぷ指導者養成研修会
プログラムを実施するためには、まず「こころあっぷ指導者養成研修会」を受講ください。研修会を修了すると、指導者としてプログラムの利用が可能です。
約7.5時間の研修会で、第1回から第12回までの指導方法や、プログラムの概要について学びます。
地域での実施の場合は、出張での校内研修会の開催も可能な場合がありますので、ご相談ください。修了者には指導者用テキストが配布され、こころあっぷ指導者として認定されます。
すでに認定されている方には、継続して研修機会や交流会のご案内をお送りいたします。
★2024年度(令和6年度)は7/27(土)に開催いたしました。(研修会チラシ)
指導者のための交流会
指導者のための交流会を定期的に開催しています。実際にプログラムを実施中の先生方、検討中の先生方が集い、交流の中で疑問を解決したり、実践例を知ったり、先生方に継続的に安心してプログラムを実施いただくためのコミュニティです。こちらは、こころあっぷ指導者養成研修会を修了された方が対象ですので、個別にご案内しております。
★2024年度(令和6年度)は未定です。